2013年ライブ総括:中編
2013年中に更新したかったよ。できなかったよ。今日は2014年1月5日だよ。午前4時台だよ。
4.FUJI ROCK FESTIVAL@苗場スキー場(7/28)
The Cureがヘッドライナー!というだけではなく、DaughterやToro Y Moiといった好きなミュージシャンも同日出演ということで、とっても充実した1日に。
ですが、ここでは特に印象に残ったHAIMとThe Cureのお話を。
HAIMはまだ当時アルバムリリース前。ライブを観る前は、80sポップス風のインディーロックを涼しい顔をして演奏する美人三姉妹という印象。
HAIM - Forever (Official Music Video) - YouTube
ところがライブが熱い熱い。80sポップスだけではなく80sハードロックも蘇らせていたのでした。ギターもギュインギュインうねる。アルバムリリース前だったので初めて彼女たちの音楽に触れた人が大多数だったろうに、そうとは思えない大盛り上がり。案の定、後日各メディアでも絶賛されていましたね。
アルバムも聴いたけれど、あのライブで感じた熱さが足りないと思ってしまった。アルバムが気に入った方はぜひライブを観ていただきたい。
さてThe Cure。前回出演した2007年のフジロックも行ったので、人生で2回目のキュアー。
私が一番好きなアルバムは『Disintegration』なのですが、しょっぱなからこのアルバムの1曲目である「Plainsong」ですよ。ぐわああ。他のメンバーが先に演奏している中、スモークの中からゆっくりと姿を表したロバートの姿が脳裏に焼き付いています。
この日のセットリストは、ひたすらポップで妖しくキラキラしたキュアー。そして3時間。最高としか言いようがない。大好き。ただほとんど立ちっぱなしで脚がじんじんした。
ロバートのワンマンバンドと見られがちだけど、一人一人が繊細に、そして力強くキュアーの音世界を慎重に作り上げている。サイモンかっこいい。ロジャーかわいい。以前在籍していたボリスと比較され、過小評価されがちなジェイソンのドラムも非常にタイト。
奇妙でポップで鋭利で優しくて儚くて残酷で温かくて狂気じみたバンドなんてThe Cure以外いません
— あさまし (@ieyaeabcb) 2013, 7月 28
ライブ直後のツイート。これに「可愛くて」も付け足します。
ワンマン並の曲数をやってくれたけれども、今年こそ単独来日して欲しい。そして今キュアー新作が出るとの噂が!わー!
それにしても、キュアーとThe xxの時間帯が被っていたのは今でも解せません。The xxがキュアーから多大な影響を受けていることなんて、誰に目にも明らかなのに。The xxも以前、単独来日公演に行ったからフジではキュアーを選んでしまったけれど、彼らもライブが素晴らしいので観たかった。The xxのメンバーがMCでキュアーへのラブコールをずっとしていたという話を見て、胸が痛くなりました。次同じステージに立つときはライブ観られるといいね…。
だいたいね、こんなちっちゃい箱でPERIDOTSを観ることができるっていう状況がおかしいんですよ。どう考えても。逆に言うと贅沢な訳だけれど。
あちこちで2013年年間ベストアルバムランキングというものを見かけたけれども、メディア・個人のものを問わず、『concourse』をランクインさせているものを見かけなくてさみしかった。単純に、聴かれていないのだと思う。今年こそ、多くの音楽が好きな人達の耳に届くことを願っています。
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PERIDOTS / ホーム・ムーヴィー - YouTube
ステージに立つ人皆が、そのメンバーで音を鳴らすのを喜んでいることが伝わるようなライブでした。その温かさがこちらにも伝わって、ライブ後も残る心地。2013年でバンドでライブをしたのは、この東京公演と、その後に行った大阪公演のみ。もっとバンドでのライブが観たい。
最後にバンドだけが演奏する中、音に溶け込むように立ち尽くしていたタカハシさんの姿が記憶されている。
(それにしても、Tokyo to Tokyo聴きたかったな…。)
6.Perfume@東京ドーム(12/24,25)
Perfume東京ドームライブ、今回はとにかく演出が凄かった。こんなにかっこいいものを観ていいのかって感じるぐらい。 24日は1階スタンドで、25日は2階スタンドで観た。もちろん、座席の場所によって演出の見え方は変わる。2階から観たレーザーの動きが素晴らしかった。
— あさまし (@ieyaeabcb) 2013, 12月 25
特に「ポリリズム」での演出が印象深い。ポリループでの照明、レーザーは凄まじくて頭が真っ白になるほど。音に連動した映像も良かったし(ポリループ明けのAメロにおける心臓音みたいな重低音を映像で表現していたのはぐっじょぶ)、このときばかりは本人たちより演出に目がいったな。
— あさまし (@ieyaeabcb) 2013, 12月 25
2日とも遅刻してしまったけど、6500円×2であのステージを観ることができた喜びが勝っている。このライブの素晴らしさはすでに色々なところで饒舌に絶賛されていると思いますので、舌足らずな私の言葉であれこれ語るのも野暮でしょう。
でもちょっとだけ、今のPerfumeのライブに対する想いを。
もっとPerfumeの肉体性を感じたい。MCで彼女たちの生身に触れられるとか、そういう話ではなくて(MCは現状の半分ぐらいでいいと思う)。彼女たちの肉体の躍動をもっと近くで確認したい。チームPerfumeの力でなら、遠くの席でもそれが感じられるライブができるはず。東京ドームでのライブでは、彼女たちのパフォーマンスより演出の方が印象に残ってしまいました。演出は身体の活動を拡張するものであって欲しい。
また長くなってしまったので、今回のエントリの本命である五十嵐隆「生還」については次に。